国民食ラーメンを詳しく知ろう
国民食ラーメンの作り方
ラーメンはもはやカレーやとんかつと並んで、日本を代表する近代和食のひとつといってもいいでしょう。ラーメンはよく食べるけど作って食べたことが無いという方にオススメです。
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国民食ラーメンを詳しく知ろう
ラーメンはもはやカレーやとんかつと並んで、日本を代表する近代和食のひとつといってもいいでしょう。最近では海外に支店を出す世界的に名の通ったラーメンチェーン店が現れるなど、世界的なラーメンブームが巻き起こっています。
日本人として初めて中華麺を口にしたのは、1665年頃、常陸水戸藩(現在の茨城県中部・北部を治めた藩)の第2代藩主・徳川光圀。中国の儒学者・朱舜水が、親交のあった光圀公に自国の汁そばを振舞ったという記録が残っています。しかし、この中華麺が広く庶民にまで広まることはありませんでした。
第二次世界大戦後(1945年終戦)、中国からの引揚げ者によるラーメンの屋台が全国に出現。安くおいしく栄養もあるラーメンは、物資が乏しい時代にピッタリの食べ物として国民に愛されました。その後もラーメン店は各地に広がりをみせ、1947年には福岡で初めて白濁した豚骨スープが誕生。1955年には北海道札幌市「味の三平」初代店主が「味噌ラーメン」を開発。時を同じくして東京の「大勝軒」店主が「つけ麺」を世に生み出します。
1958年にインスタントラーメンの元祖「日清チキンラーメン」が発売されると、それまでの「中華そば」ではない「ラーメン」という呼称が全国的に拡大。その後インスタントラーメンは次々と開発され、1971年にはエポックメイキングな発明品である「日清カップヌードル」が、1992年には初の生タイプ麺を採用した「日清ラ王」が発売されます。一方店舗においては、60年代に札幌味噌ラーメンブーム、80年代に豚骨ラーメンブームが巻き起こり、多様性を世に知らしめました。
90年代後半には北海道の旭川や和歌山など全国の「ご当地ラーメン」が話題に。2000年代に至るまでは、横浜「くじら軒」や埼玉「ぜんや」など、独学で味を追求してきた店主の個性を前面に出した「ご当人ラーメン」もブームになります。
味付けはそれまでのこってり系だけでなく、塩ラーメンなどのあっさり系、魚貝や鶏白湯のスープなど多様な種類が人気に。また、有名店監修のカップラーメンが人気を博したり、内装にこだわったおしゃれな店の進出など様々なブームが巻き起こり、現在も進化を続けています。