名古屋のソウルフード「あんかけスパゲティ」とは?歴史や特徴を詳しく解説します。

名古屋のソウルフード「あんかけスパゲティ」

あんかけスパゲティとは

全国でも有数のご当地グルメがある食の宝庫名古屋。

名物や郷土料理など長い歴史を持つものから、B級グルメといった誰からも愛されるものまで、幅広いジャンルの料理があります。

その中でも異彩を放つのが「あんかけスパ」ことあんかけスパゲティ。肉と野菜をベースにしたスパイシーでとろみのあるソースと極太面が特徴です。

今回はあんかけスパゲティを食べたことが無い方、食べたことがある方向けに「あんかけスパゲティとはなんぞや?」ということをお伝えしていきます。

あんかけスパゲティの歴史~あんかけスパの「元祖・発祥・名付け親」とは~

実はあんかけスパゲティの「元祖」「発祥」「名付け親」はそれぞれ別のお店と言われています。

  • 元祖→スパゲッティハウス ヨコイ
  • 発祥→そ~れ
  • 名付け親→からめ停

となっています。

元々は、あんかけスパの有名人気店「ヨコイ」初代の山岡博氏が親戚と共同経営で1961年「そ~れ」を開業。その際に開発したコクと辛みのあるオリジナルミートソースが太い麺とからみが良くビジネスマンの心をつかんだ。63年にそ~れからヨコイが独立。両店には密接な繋がりがあったのです。

ヨコイの開発した「オリジナルミートソース」はその見た目から、いつの頃からか「あんかけ」と呼ばれるようになったことを、初代の山岡博氏は甘酸っぱい中華風を連想させるので抵抗があったそうです。

名前の由来としては、「からめ亭」の店主が「あんかけスパゲッティ」と命名し、テレビに取り上げられることで有名になった、という説があります。

あんかけスパゲティの特徴

トロっと濃厚なソース、モチモチで食べごたえのある太麺に懐かしい赤ウインナーという独特のスパゲッティは「何故か急に食べたくなる味」としてクセになる味わいです。あんかけスパゲティの特徴を詳しく解説します。

あんかけスパゲティの特徴①極太麺

あんかけスパゲティの麺は直径2.2㎜といわれています。

かなりの極太麺は茹でた後に、多めのラードや植物油で茹で炒めます。かなり高めのカロリーと後ほど乗っかる具沢山なトッピングによってどちらかというと男性好みの料理が出来上がります。

あんかけスパゲティの特徴②ソース

あんかけスパゲティのソースは店舗によって異なります。

基本的には中華案のようなとろみのあるソースです。初めて食べる人はソースの辛味(コショウ)の多さに驚くと思います。

あんかけスパゲティの特徴③具材

あんかけスパゲティの一番人気のメニューに「ミラカン」と呼ばれるものがあります。

ミラカンとは、ミラネーゼ(肉類)+カントリー(野菜類)を合わせたあんかけスパゲティだけに使われるメニューです。

あんかけスパゲティの中では最もオーソドックスなトッピングなのは、ソーセージと玉ねぎ、ピーマン、マッシュルームです。他にもエビフライや卵をトッピングしたりと、お店によって異なるので各店舗を回ってみるのも良いと思います。

名古屋のソウルフード「あんかけスパゲティ」 まとめ

あんかけスパゲティについていかがでしょうか?

きしめんや味噌煮込みうどんと違い、洋風なイメージのあるあんかけスパゲティ。なので最近生まれた料理なのかなと思いがちですが、歴史あるなごやめしでした。

初めは「何だこれ?!」と思っても、何度か食べているうちにやみつきに……という転勤族の方も多いそうです。「スパゲティ」という名がついていますが、イタリアンのパスタとは全く違う料理だと思ってください。

この「不思議な味」、名古屋へ訪れた時にはぜひ実際に体験してみてください。